日立化成株式会社

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ニュースリリース

2007年6月7日
日立化成工業株式会社

「常圧溶解法を用いたFRPリサイクル技術」が
第34回環境賞で「優良賞」を受賞

日立化成工業株式会社(本社:東京、執行役社長:長瀬 寧次、資本金:154 億円)は、このたび「常圧溶解法を用いたFRPリサイクル技術」で「第34回環境賞 優良賞」を受賞し、6月6日(水)、東京プリンスホテルにて行われた表彰式において、(財)日立環境財団 金井務理事長より表彰状を授与されました。

環境賞は、日立環境財団と日刊工業新聞社が主催し、環境省が後援する、わが国の環境保全活動の発展を図ることを目的として昭和49年に創設された伝統ある賞です。受賞対象は「環境への負荷の少ない持続的発展が可能な研究・開発・調査で画期的な成果を上げるか、その成果が期待される個人や企業・団体」とされています。今回は当社が受賞した「優良賞」を含め4件が受賞し、当社としては初めての受賞となりました。

=受賞テーマご紹介=

■テーマ名: 常圧溶解法を用いたFRPリサイクル技術
内容: 繊維強化プラスチック(FRP)は軽量で高強度、高耐久性であることから、浴槽、自動車部品、鉄道車両部品、小型船舶などに広く利用されている。しかし、FRPに用いられている不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化樹脂は、成形後には分解できないため、これまでリサイクルが困難であった。本技術は、触媒にリン酸三カリウムを、溶媒にベンジルアルコールを用い、FRPを常圧下で200℃、約10時間で溶解し、ガラス繊維、フィラー、樹脂等の各素材に容易に分離し、それらを低コストで再びFRPにリサイクルすることを可能にするものである。本技術は粉砕などの前処理が必要なく、加圧するための設備とエネルギーが不要なことから、加工コストを低減し、安全衛生面からも有利な上、ガラス繊維が長い状態で回収できるため、引っ張り強度が新品の70%と、再利用可能な水準のFRPを再生することができる。回収した樹脂分解物は、現状は燃料油として再利用可能だが、最終的にはその半分以上をFRP用樹脂として再利用することを目指し、早期の実用化が期待されている。

(表彰式にて、左より宮内克己執行役常務、
機能性材料研究所リサイクル技術グループ 柴田勝司主任研究員、
同 前川一誠専任研究員、松岡寛機能性材料研究所長)

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