Hitachi Chemical

ニュースリリース

2018年3月5日
日立化成株式会社

アレルギー診断薬の新製品「マストイムノシステムズX」を発売-36項目(構成アレルゲン48種類)のアレルゲン特異的IgE抗体を同時に測定-

日立化成株式会社(本社:東京、執行役社長:丸山 寿、以下、日立化成)は、36項目(構成アレルゲン*148種類)の特異的IgE*2抗体を同時に測定可能な体外診断用医薬品「マストイムノシステムズX」を発売します。本製品は構成アレルゲンを48種類に増やし、サバに加え、「木の実ミックス」や「イネ科ミックス」など複数のアレルゲンで構成されるミックス項目*3を新たに追加することでアレルゲン感作状況のスクリーニング性を強化しています。

*1
「アレルゲン」:アレルギーを引き起こす原因物質。
*2
「特異的IgE」:免疫グロブリンのひとつで、即時型アレルギー反応を引き起こす抗体。
*3
各種ミックス項目を構成するアレルゲンのいずれに感作しているかを特定することはできません。

「マストイムノシステムズX」で測定可能な36項目(構成アレルゲン48種類)

食物アレルゲン22項目(構成アレルゲン24種類)
ミルク、コムギ、卵白、オボムコイド、ゴマ、ソバ、ダイズ、コメ、ピーナッツ、サバ、マグロ、サケ、エビ、カニ、豚肉、牛肉、鶏肉、トマト、モモ、キウイ、バナナ
木の実ミックス(ヘーゼルナッツアーモンドクルミ)
花粉アレルゲン7項目(構成アレルゲン13種類)
スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、ヨモギ、
イネ科ミックス(オオアワガエリ、カモガヤ、ナガハグサハルガヤギョウギシバ)、
ブタクサミックス(ブタクサ、オオブタクサ、ブタクサモドキ)
その他アレルゲン7項目(構成アレルゲン11種類)
ハウスダストT、アスペルギルス、カンジダ、ラテックス、ダニミックス(コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ)、イヌ・ネコ皮屑ミックス(イヌ皮屑、ネコ皮屑)、カビミックス(アルテルナリア、ペニシリウムクラドスポリウム)
下線は、「マストイムノシステムズX」で新たに追加したアレルゲンです。
単一項目として30項目、ミックス項目として6項目(構成アレルゲン18種類)で構成されています。

近年、わが国では約二人に一人が何らかのアレルギー疾患に罹患しているとの報告*4や、花粉‐食物アレルギー症候群*5が増加傾向にあるとの報告があります。特に食物アレルギーについては、学校給食で誤食事故が発生するなど社会問題となっています。

*4
出典:リウマチ・アレルギー対策委員会報告書(平成23年)
*5
花粉に対してアレルギーを起こしやすい状態にある人が、果物・野菜等を食べた際にアレルギー症状が起きる現象。花粉症の原因物質と類似した構造を、果物・野菜等の食物がもっているからと考えられます。

日立化成は、1989年からアレルギー検査を行うことが可能な体外診断用医薬品「マストイムノシステムズ」シリーズを販売してまいりました。「マストイムノシステムズ」は、スギやミルクなどのアレルゲンに対する特異的IgE抗体を測定する体外診断用医薬品で、アレルギー診断の補助手段として医師が測定結果を利用するものです。

このたび発売する「マストイムノシステムズX」は、医療機関での保険診療に加えて、健診領域のニーズに合った測定項目の採用により、アレルゲンの種類を48種類に増やしました。これにより、アレルゲン感作状況のスクリーニング性を強化し、これまで気付かなかったアレルゲンの感作状況を把握できるようになりました。また、アレルゲンの種類が増えても、一度の採血で測定することができ、1回の測定に使用する検体量は血清0.2mLと、従来品と同量です。

日立化成は、今後もアレルギー診断薬の開発に注力し、患者さまの生活の質向上の支援に努めてまいります。

以上