開発ストーリー

ホーム開発ストーリー薄く、強く、そしてクリア 樹脂配合のノウハウで、自動車ガラスの軽量化を目指す

薄く、強く、そしてクリア
樹脂配合のノウハウで、自動車ガラスの軽量化を目指す

衝撃吸収樹脂

開発のきっかけ

自動車メーカーは自動車の燃費向上策のひとつとして、車体そして搭載部品を1gでも軽くするべく日夜しのぎを削っている。
日立化成には、自動車の大幅な軽量化に寄与した製品がある。従来は金属で作られていた自動車のバックドアを、国内で初めて樹脂化した樹脂バックドアモジュールがそれである。金属製のバックドアに劣らない安全性を担保しながら、車体の軽量化に大きく貢献した事例である。

車体にはまだまだ軽量化出来る可能性を多く秘めている。「自動車ガラス」の軽量化がそのひとつである。従来より薄いガラスでも十分な強度を持たせることが出来れば、それは可能になる。合わせガラス中間膜に非常に強力な衝撃吸収性能を付与すれば、ガラスの厚みを薄くしてもガラスの強度を保持できるはずだ。当社の衝撃吸収樹脂の開発はそこから始まった。

技術の壁

当社は過去にガラスと組み合わせて使用される透明樹脂を製品化した経緯がある。スマートフォンやタブレットといった電子デバイスの画面の視認性向上のためにLCDモジュールとタッチセンサーの間に充填する透明樹脂がそれである。この透明樹脂の基礎技術を自動車の合わせガラスの中間膜として使用することで課題を解決できるのではないか。研究者は早速試作品の開発に取り組んだ。

ようやく視認性と接着性を確保することまではこぎつけたが、自動車ガラスの軽量化(薄型化)を実現するには、衝撃吸収性能を従来品に比較して、飛躍的に高めることが大きな課題として立ちふさがった。視認性・接着性を損なうことなく、衝撃吸収機能の向上が可能な樹脂設計という大きな壁が立ちはだかった。

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