Hitachi Chemical

ニュースリリース

2017年10月24日
日立化成株式会社

中国蘇州に、異方導電フィルム(ACF)のディスプレイ部材への実装、信頼性試験
および解析を行う施設「インテグレーションラボ」を開設

日立化成株式会社(本社:東京都千代田区、執行役社長:丸山 寿、以下、日立化成)はこのたび、日立化成工業(蘇州)有限公司の開発センター内に、異方導電フィルム(Anisotropic Conductive Film、当社製品名:「ANISOLM」、以下、ACF*1)のディスプレイ部材への実装、信頼性試験および解析を行う施設、「インテグレーションラボ」を開設しました。「インテグレーションラボ」の開設を通じて、実装から解析まで、ACFに関する一連の評価を中国国内で行うことができるようになり、アジア地域のお客さま(ディスプレイメーカー)のディスプレイ開発期間を短縮することが可能となります。

*1
ACFは、ディスプレイ部材であるガラス基板、フレキシブルプリント基板等に配置された複数の電極を一括で接続する材料です。

異方導電フィルム「ANISOLM」
異方導電フィルム「ANISOLM」

近年ディスプレイの世界市場は拡大しており、2017年に1.95億m2(面積ベース)の市場規模が、2024年には2.70億m2にまで成長すると言われています*2。中でも急速に市場が拡大している中国、アジア地域のお客さまに向けて、日立化成はこれまで、日立化成工業(蘇州)有限公司、日立化成工業(東莞)有限公司および韓国日立化成電子材料株式会社等の拠点を活用した技術サービスを行ってきました。これらの拠点には従来、ACFと電極との接続状態等を観察・解析する設備はありましたが、ACFのディスプレイ部材への実装や信頼性試験を行う場合、お客さまのディスプレイ部材を日立化成の日本の開発拠点に輸送する必要がありました。そのためお客さまからはディスプレイの開発期間をより短縮できるよう、中国で一連の評価を行うことのできる施設があった方が良いとの要望が寄せられていました。

*2
出典:33rd IHS Display Japan Forum (IHS Markit)

今回新設した「インテグレーションラボ」には、ACFをさまざまな温度や圧力でディスプレイ部材に実装できる装置や、高温高湿試験、耐塩水試験等の信頼性評価を行う装置を導入しました。実装から解析まで、ACFに関する一連の評価を中国国内で行うことができるため、ディスプレイ部材を日本に輸送する手間が省け、お客さまのディスプレイ開発期間を短縮することができます。また「インテグレーションラボ」では、お客さまが一連の評価に立ち合い、お客さまと日立化成が議論しながら評価を進めることができることから、最適な実装条件を短期間で見出すことが可能となります。

今後日立化成は「インテグレーションラボ」を中心に、中国や韓国の日立化成の拠点と連携し、アジア地域のお客さまへACFのさらなる拡販を進め、ACFのグローバルシェアの拡大を図ります。また、「インテグレーションラボ」で見出したお客さまの課題やニーズを、日立化成の日本の開発拠点と共有し、新製品開発につなげます。さらに「インテグレーションラボ」に、スマートフォンメーカー、タッチパネルメーカーも招待し、次世代ディスプレイの協創をめざします。

以上